作成日:2002年01月15日、更新日:2005年02月08日 作成:鷹の巣

自分のドメイン名に設定したDNSサーバーの設定値がルートDNSサーバーに伝播中の様子をnslookupコマンドで観察した例を示します。


ドメイン名が正引き出来るまで

副題:DNS設定値の伝播遅延をnslookupコマンドで観察

レジストラ(登録業者)にてドメイン名にDNSサーバーを登録(変更)してから、そのドメイン名が使用出来る様になるまでは、待ち遠しいものです。 この頁では、DNSサーバーを登録(変更)してから、どの程度、上位DNSサーバーに設定が反映されているのかをnslookupコマンドを使用して、検証した結果を示します。

nslookupコマンドは、PC-UNIX(Mac OSXを含む)ユーザーやWindows NT/2000/XPユーザーのみ使用出来ます。 それ以外のWindows 95/98/MeユーザーやMacユーザーは、このコマンドが使用出来ませんので、設定の反映状況の把握は、出来ませんが、一部の検証は、出来る様に考えました。

注)nslookupコマンドは、DNSサーバーのbind9までは、確実に使用出来ます。
  将来の代替のコマンドは、hostとdigとdnsqueryになります。

追記)ドメイン名とその管理DNSサーバーのドメイン名が異なる場合[例えば、ドメイン名(example.jp)の名前解決に使用するDNSサーバー(ns.example.com)をレジストリ(Whoisデータベース)に登録した場合]、 第一レベル(jp)ドメインのDNSサーバーは、レジストリを参照して名前解決に可能なDNSサーバーがns.example.comであることを回答します。この様な場合は、ドメイン名の再帰検索は、その管理DNSサーバー(ns.example.com)に対して行われます。詳細は、DNSサーバー正引きの実際(whoisデータベースとの関係)をご参照願います。

1. 自分のグローバルIPアドレスを確認

自分のグローバルIPアドレスを調べます。この確認くんをクリックしてみてください。(プロキシ(代理)サーバーを経由しないで下さい。) ここの上から3番目の項目の「現在接続している場所(現IP)」にあなたのグローバルIPアドレスが表示されています。 このグローバルIPアドレス(vvv.xxx.yyy.zzz)を控えておきます。

2. 自分のドメイン名が登録されているかどうかを確認

IPアドレスでも検索可能なMeta-Whois Gateway(統合型Whois検索)Meta-WhoisIPドメインSEARCHAllwhois.com(IPアドレスで検索不可)で、自分のドメイン名が登録されているかどうかをまず調べて下さい。

このWeb site, web server, web page and cgi monitoring services by WebSitePulse.com注)サイトの「WHOIS」欄にドメイン名を入力しても調べることが出来ます。又、このサイトの「HostName Test」欄にドメイン名を入力して、項1のIPアドレスが下図の様に表示されることを確認して下さい。

IPアドレスが表示される場合は、ドメイン名が正引き出来ますので、以降の文章を読む必要は、ありません。

ドメイン名の正引き結果

HostName Lookup results

Name:example.com Known IP Addresses: -vvv.xxx.yyy.zzz

nslookupのサイトでも、調べることが出来ます。 こちらは、メールの受信に関係するMXレコードの設定情況を調べたり出来るので、よりnslookupのコマンドに近いものになっています。
注)2001年1月15日HAL2000さんよりリンクを頂戴致しました。

以下の項以降は、PC-UNIX(Mac OSXを含む)ユーザーやWindows NT/2000/XPユーザーのみ使用出来ます。以下の画面例は、WindowsのDOS窓(コマンドプロンプト画面)より操作した例ですが、他のOSでも同様に表示されます。

3. nslookupコマンドでの確認

項2で行ったことをnslookupコマンドを使用して行ってみます。

ドメイン名をnslookupのコマンドラインに与えて、その結果が項1で確認しておいたグローバルIPアドレスになるかどうか調べます。 レジストラ(登録業者)にてドメイン名にDNSサーバーを登録(変更)してから、日数があまり経過していないと、正常に表示されません。 というか、正常に表示されなくて、当り前ですから、ご心配なく。 (ここでは、正常に表示されない場合、どこまでDNSサーバーの設定ファイルが伝播されているかというのを調べることを目的としています。) 画面では、水色がコマンド入力、緑色が得られた結果の注目すべき表示、赤色が注目すべき説明としております。

  1. ドメイン名がグローバルIPアドレスに正常に正引きされた

    C:\>nslookup example.com <-------取得したドメイン名example.comを問い合わせる。
    Server: eagle.asahi-net.or.jp <---使用する(プロバイダ等の)DNSサーバー名
    Address: 202.224.32.1 <-----------使用する(プロバイダ等の)DNSサーバーのグローバルIPアドレス
    
    Name: example.com <---------------問い合わせたドメイン名が表示される。
    Address:vvv.xxx..yyy.zzz <--------問い合わせたドメイン名に対応するグローバルIPアドレスが表示される。
  2. ドメイン名がグローバルIPアドレスに正引きされない

    C:\>nslookup example.com <-------取得したドメイン名example.comを問い合わせる。
    Server: eagle.asahi-net.or.jp <---使用する(プロバイダ等の)DNSサーバー名
    Address: 202.224.32.1 <-----------使用する(プロバイダ等の)DNSサーバーのグローバルIPアドレス
    
    Name: example.com <---------------問い合わせたドメイン名が表示される。
                 <--------グローバルIPアドレスが表示されずに他の表示が出る。

    他の表示でわかること

    1. *** eagle.asahi-net.or.jp can't find example.com: Non-existent domain」の表示が出る場合、 ドメイン名が未登録です。各国のwhoisやMeta-Whois Gateway(統合型Whois検索)IPドメインSEARCHで調べるとわかりますが、ドメイン名が未だ登録されていません。
    2. *** eagle.asahi-net.or.jp can't find example.com: Server failed」の表示が出る場合、 レジストラ(登録業者)にてドメイン名のDNSサーバーを登録してから、その設定がルート(親)DNSサーバーに反映されていません。
    3. 空白」の表示が出る場合、bに同じですが、もう1~2日以内にルートDNSサーバーに反映されるはずです。
    注)InterQ(GlobalMediaOnline INC)さんの説明から引用しますと、
    ------------------------------------ 引用開始 ---------------------------------------
    ※ネームサーバーの割り当ての変更は、弊社内のデーターベースの更新はリアルタイムで行われ
      ますが、ルートサーバーに反映するまでは余裕を見て、米国土日祝日を除いた3日みて下さい。
    ------------------------------------ 引用終了 ---------------------------------------
    という文章があります。ここでは、土日を挟んで、設定が伝播するのに何と5日もかかった例がありました。正に説明通りとなりました。 木曜に設定されていますので、人手を介さないので、土日祝日は関係ないのですが。 私は、同じく米国のレジストラのGKGでしたが、2日ぐらいでした。
  3. レジストラ(登録業者)にてドメイン名のDNSサーバーを登録してから、その設定が親DNSサーバーに反映されていない場合、

    冒頭で、述べた通り、どこまで、上位DNSサーバーに設定が反映されているのかnslookupコマンドを使用して、 調べる方法を以下に述べます。nslookupのコマンドラインの引数は、対話モードに入って、「?」と入力すれば、英語で表示されます。

    nslookupのコマンドラインの引数は、WWWのおもちゃWindows 95のTCP/IPnslookup DNS情報の調査のnslooupコマンドオプション一覧をご覧願います。 下記の画面では、examle..comを設定しているDNSサーバーは、無料で利用出来るminiDNSのns1.minidns.netの場合です。 従って、このDNSサーバーの上位のDNSサーバーは、comとnetとorg等の共通のgTLD用DNSサーバーあることに注意して下さい。

    C:\>nslookup <--------------------nslookup対話モードに入る。
    Server: eagle.asahi-net.or.jp <---プロバイダのDNSサーバー名
    Address: 202.224.32.1 <-----------プロバイダのDNSサーバーのグローバルIPアドレス
    
    >set norecurse <-----------------再帰応答を行わない様に変更する。(初期値は、再帰応答)
    >example.com <--------------------取得したドメイン名example.comを問い合わせる。
    Server: eagle.asahi-net.or.jp
    Address: 202.224.32.1
    
    Name: example.com <---------------問い合わせたドメイン名が表示される。
    Served by:
    -ns1.minidns.net <----------------応答したプライマリDNSサーバー名が表示される。(ns1.minidns.netは、DNSサーバー)
    202.64.51.214 <-------------------応答したプライマリDNSサーバーのグローバルIPアドレスが表示される。
    example.com
    - ns2.minidns.net
    202.64.51.215
    example.com
    
    >server ns1.minidns.net <--------問い合わせるDNSサーバーを応答したDNSサーバーに変更する。
    Default Server:ns1.minidns.net
    Address: 202.64.51.214
    
    >example.com <--------------------取得したドメイン名example.comをもう一度問い合わせる。
    Server: ns1.minidns.net
    Address: 202.64.51.214
    
    Name:example.com
    Served by: <----------------------問い合わせたドメイン名に対応するグローバルIPアドレスが表示されない場合は、
                      gTLD領域のDNSサーバー名が表示される。
                      gTLD領域のDNSサーバーに伝播が完了していれば、root領域のDNSサーバー名が表示される。
    Name: example.com
    Served by:
    - A.GTLD-SERVERS.NET
    192.5.6.30 <----------------------設定が反映されていないDNSサーバーは、グローバルIPアドレスが表示さません。
    
    com
    - G.GTLD-SERVERS.NET
    192.42.93.30
    com
    - H.GTLD-SERVERS.NET
    192.54.112.30
    com
    - C.GTLD-SERVERS.NET
    192.26.92.30
    com
    - I.GTLD-SERVERS.NET
    192.36.144.133
    com
    - B.GTLD-SERVERS.NET
    192.33.14.30
    com
    - D.GTLD-SERVERS.NET
    192.31.80.30
    com
    - L.GTLD-SERVERS.NET
    192.41.162.30
    com
    - F.GTLD-SERVERS.NET
    192.35.51.30
    com
    - J.GTLD-SERVERS.NET
    210.132.100.101
    com
    
    
    
    ************************************************************************************************************
    * 以上の様にgTLD領域のDNSサーバーの全てIPアドレスが入っている場合は、gTLD領域の伝播が終了していますので、
    * その上位のroot領域のDNSサーバーに問い合わせるDNSサーバーを変更して、同様にして調べます。
    ************************************************************************************************************
    
    
    >server A.GTLD-SERVERS.net <-----問い合わせるDNSサーバーを応答したgTLD領域のDNSサーバー名に変更する。
    Default Server:A.GTLD-SERVERS.net
    Address: 192.5.6.30
    
    >example.com <--------------------取得したドメイン名example.comもう一度問い合わせる。
    Server: A.GTLD-SERVERS.net
    Address: 192.5.6.30
    
    Name:example.com
    Served by: <----------------------問い合わせたドメイン名に対応するグローバルIPアドレスが表示されない場合は、
                      root領域のDNSサーバー名が表示される。
    Name: example.com
    Served by:
    - E.ROOT-SERVERS.net
    192.203.230.10 <------------------設定が反映されていないDNSサーバーは、グローバルIPアドレスが表示さません。
    - F.ROOT-SERVERS.net
    192.5.5.241
    - G.ROOT-SERVERS.net
    192.112.36.4
    - H.ROOT-SERVERS.net
    128.63.2.53
    - I.ROOT-SERVERS.net
    192.36.148.17
    - J.ROOT-SERVERS.net
    198.41.0.10
    - K.ROOT-SERVERS.net
    193.0.14.129
    - L.ROOT-SERVERS.net
    198.32.64.12
    - M.ROOT-SERVERS.net
    202.12.27.33
    - A.ROOT-SERVERS.net
    198.41.0.4
    
    
    ************************************************************************************************************
    * 以上の様にroot領域のDNSサーバーの全てIPアドレスが入っている場合は、root領域の伝播が終了していますので、
    * 項4の正引きを行いますと、エラー表示はされずにIPアドレスが表示されたり、空白が表示される様になります。
    ************************************************************************************************************
    
    >exit <----------------------------nslookup対話モードから抜ける。
    
    C:\>

忙しくて四六時中張り付いて観察した訳ではないので、上記の結果表示は、間違っているかもしれません。 どなたか、独自ドメイン名を登録された方で、同様な方法で観察された方がございましたら、実施結果を掲示板にご投稿願います。 宜しくお願い致します。 参考文献:「鷹の巣」の自宅サーバー掲示板 miniDNSで名前解決できません-こやまん 2002/01/13-01:36 No.1022

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