作成日:2001年06月01日、更新日:2003年12月26日 作成:鷹の巣

自宅サーバーを作成するに当たっての費用に見合った選択肢を示します。


2.摘要(フィルタリング)

固定IPアドレスを4個(8個)以上プロバイダから割り付けてもらって、本格的な(まっとうな)サーバを立ち上げることをお考えのリッチな方や 自宅でプライマリDNSを立ち上げられるスキル(能力)のある方は、このホームページの内容は、参考になりません。 お暇でしたら、ご覧頂き、記載内容に誤り等がございましたら、ご指摘頂けると幸いです。 このホームページの内容は、IPアドレスが1個でトリッキー(けったい)なサーバを運用される方を対象としています。 またWindowsの商用OSであるWindows 2000server等の高額なOSは、対象外です。(私のOSは、現在Windows 2000professionalです。)

目次

  1. インターネット上のIPアドレスの種類による選択肢
  2. 自宅サーバー運用のドメイン名による選択肢
  3. 自宅サーバー運用の経済性から見た選択肢
  4. 非固定のグローバルIPアドレスで独自ドメイン名を運用するには
  5. 固定のグローバルIPアドレスで独自ドメイン名を運用するには
  6. JPドメイン名とIPアドレスに関する読みどころ
  7. 利用可能に近づいてきた日本語ドメイン名とDNSサーバーの設定例

1. インターネット上のIPアドレスの種類による選択肢

自分のグローバルIPアドレスを調べます。この確認くんをクリックしてみてください。(プロキシ(代理)サーバーを経由しないで下さい。)ここの上から3番目の項目の「現在接続している場所(現IP)」に貴方の(グローバル)IPアドレスが表示されています。このIPアドレスで、下記に示しますプライベートアドレスになっているかどうかを調べることが出来ます。

- 表2.2a - プライベートアドレス
クラスA 10.0.0.0  ~ 10.255.255.255
クラスB 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
クラスC 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255
- 表2.2b - インターネット上のIPアドレスの種類による選択肢
IPアドレスの種類 IPアドレスの例 毎月の運用費用 備考
非固定グローバルアドレス 210.xxx.yyy.zzz プロバイダの費用のみ 最も経済的。DNSサーバーは、無料サービスを利用
  固定グローバルアドレス 210.xxx.yyy.zzz プロバイダの費用+\1000~ IPアドレスの自動更新不要。自宅DNSサーバーを運用可。
注)
  1. 非固定グローバルアドレスでも、zoneedit、miniDNS、EveryDNS.netの無料ネームサーバーが利用可能です。これで、非固定グローバルアドレスで独自ドメインの運用が可能になります。

2. 自宅サーバー運用のドメイン名による選択肢

- 表2.3 - ドメイン名による選択肢
ドメイン名の区分 ドメイン名の例 年間の運用費 備考
ダイナミックDNSの提供するサブドメイン名 username.hn.org 無料~ 手順Aを参照。
gTLD (generic Top Level Domain)ドメイン名 example.com \600~ 独自ドメイン名では、最も経済的手順 Iを参照。
ccTLD (contry code Top Level Domain)ドメイン名 example.to \2000~ -
汎用JPドメイン名(英数字) example.jp \4500~ 登録サービス提供指定事業者一覧1
汎用JPドメイン名(日本語) ドメイン名.jp \4500~ 日本語ドメイン名対応指定事業者一覧。実験段階。
属性型地域型JPドメイン名 example.co.jp \4500~ 登録サービス提供指定事業者一覧3
注)
  1. JPドメイン名の区分については、株式会社日本レジストリサービスさんの種類と対象をご参照願います。
  2. JPドメイン名の登録が2002年4月1日より、社団法人JPNICより民間のJPRSへ移管になりました。従って、JPドメイン名を取得する場合は、JPRSさんの登録サービス提供パートナー一覧で登録業者を選定することになりますが、私の場合は、汎用JPドメイン名(日本語)をVALUE DOMAINさんで登録しました。「坂口.jp」が登録料と維持費用込みで、年間3690円(税別・銀行振込料別)でした。利用者が少ないからかこの値段でも安い方です。固定IPアドレスの方でしたら、DNSサーバーも無料で提供して頂けます。
  3. 現在、独自ドメイン名では、gTLDドメイン名と汎用JPドメイン名(英数字)のみが無料ネームサーバーでの利用実績があります。ネームサーバーは、zoneedit、miniDNS、EveryDNS.net が非固定のグローバルIPアドレスにて、無料で利用出来ます。

3. 自宅サーバー運用の経済性から見た選択肢

- 表2.4 - 経済性から見た運用の組み合わせ選択肢
順位 運用の組み合わせ ドメイン名の例 毎月追加費用 備考
 1 非固定IPアドレスとサブドメイン名 username.hn.org 無料~ 最も経済的
 2 非固定IPアドレスと独自ドメイン名 example.com \100~ 独自ドメイン名は、gTLDが最も経済的。私も利用。
 3   固定IPアドレスと独自ドメイン名 example.com \1100~ 自宅でプライマリDNSサーバーが可能。
 4 固定IPアドレスとおまかせ独自ドメイン名 example.com \1400~ DNSサーバーは、レジストラへおまかせ。 注3
注)
  1. 毎月の追加費用とは、自宅サーバーを行わない場合のプロバイダの常時接続費用に追加して発生する費用を言います。
  2. Register.com (年$35の登録業者で、プライマリDNS、セカンダリDNSとも無料で引受け)は、月+300円台なのでオススメ。(国内では、サブドメイン名で月200円するところに比べての話ですが)

4. 非固定のグローバルIPアドレスで独自ドメイン名を運用するには。

現在、固定IPアドレス、非固定IP(動的IP)アドレスにかかわらず、サブ・ドメイン名にてサーバーを運用されていて、独自ドメイン名での運用を行われる方は、サブ・ドメイン名での運用も併用して、

の順に読み進んでください。

現在、非固定IPアドレスで独自ドメイン名を運用するには、miniDNS ServicesやzoneeditEveryDNS.net無料サービスに依存しています。 レジストラでの登録時、先ずは、プライマリDNS、セカンダリDNSサーバーに、これらのDNSサーバーを登録することになります。

これら数社のサービスのみに依存していますので、レジストラを選定する場合は、格安レジストラの1年契約が適当だと考えています。 miniDNSzoneeditEveryDNS.net には、バナー(広告)が全くありません。この種のサービスが他社から多く出てくることを期待しますが、これらのサービスが将来、廃止か有料になることも考えられます。私見ですが、自分のドメイン名を持つ場合、他と比較して、このサービスは、少なくとも月500円(年6000円)以上の価値があると考えています。サービスの永続を望みますが、我々ユーザの方もマナーを守り、サービス提供者に負担のかかる行為は、慎まねばなりません。これらのサービスを利用した場合は、その表示とリンクをホームページに埋め込まなければなりません。

5. 固定のグローバルIPアドレスで独自ドメイン名を運用するには。

無料ネームサーバーに頼らず自宅(自前)でDNSサーバーを運用される場合は、固定のグローバルIPアドレスが必要になります。固定グローバルIPアドレスを割り当ててくれるプロバイダは、FLET'S ADSL / B FLET'S / Broadband で固定IPアドレス(情報提供:hiroshiさんより)をご参照願います。尚、固定IPアドレスであっても、上記5項の様にminiDNSzoneeditEveryDNS.net でプライマリDNSサーバーやセカンダリDNSサーバーを引き受けてもらう手もあります。

- 表2.5 - 経済性から見た運用の組み合わせ選択肢
順位 プロバイダのサービス名(敬称略) ISDN月費用 ADSL月費用 備考
 1 asahi-netの固定IPアドレスオプション 950円 1,200円 全国
 2 インターリンクのZOOTサービス 1000円 2000円 セカンダリDNSサーバーは、注1。
 3 インターリンクのZOOT+MOOTサービス 2400円 3400円 自ドメイン名の逆引き設定とセカンダリDNSを提供。 注2
注)
  1. 無料のセカンダリDNSサーバーの引き受け先
    1. 友人にお願いする。
    2. 常時接続の宴さんのネットの互助会を利用する。
    3. 無料DNSサーバーを利用する。無料DNSサーバーの引受先と設定方法は、
  2. インターリンクさんのMOOTサービスのFAQでは、正引きと逆引きの結果が一致しないとメールやFTPが正常に利用出来ない場合が あると記載されていますが、この様な不具合が生じるサイトがあれば、そのサイトに障害報告のメールを出しましょう。 詳しくは、hodogaya.org Web Pageさんのおまけ:MOOTって必要なの?をご参照願います。

6. JPドメイン名とIPアドレスに関する読みどころ

株式会社日本レジストリサービス(ドメイン名検索)さんとJPNIC社団法人 日本ネットワーク インフォメーションセンターさんの要点の抜粋です。

下記の枠内の太字は鷹の巣の説明文です。詳細は、こちらの登録サービスに関するドキュメントを読んで下さい。

6.1. JPドメイン名について株式会社日本レジストリサービス(ドメイン名検索)

  1. 登録料と維持料

    JPDirect のご案内(株式会社日本レジストリサービスが提供するドメイン名登録管理サービス)より抜粋

    日本レジストリサービスが提供するドメイン名登録管理サービス一覧表
    1ドメインあたり ■汎用 ■属性・地域型
    ■登録料 14,000円 19,048円
    ■維持料 7,000円 7,000円
    ■変更料 できません 19,048円
    ■移転料 14,000円 19,048円
    ■廃止料 無料 無料
      ※上記の料金に消費税は含まれておりません。

    しかし、プロバイダや登録指定事業者経由で維持料を支払う方法もあり、どちらがコストが安いのかは、要検討です。 ちなみに私の場合は、汎用JPドメイン名(日本語)をVALUE DOMAINさんで登録し、 「坂口.jp」が登録料と維持費用込みで、年間3690円(税別・銀行振込料別)でした。

  2. ドメインネームサーバの設定(正引きネームサーバの設定)について

    ネームサーバには、.comや.netなどのJPドメイン名でないホスト名を持つネームサーバを設定することも可能です。 ネームサーバの「ホスト情報」は、JPNIC データベースに先行登録しておく必要はありません。 従って、従来のJPドメインでもminiDNSzoneeditのネームサーバは、利用可能にということになります。

6.2. IPアドレスについてJPNIC社団法人 日本ネットワーク インフォメーションセンター

  1. IPアドレス割り当て等に関する規則(実施:2001年4月1日より)

    このページの一番下に別表(IPアドレス割り当て手数料・維持料の額および支払い方法)というのが書いてあります。 プリフィクス表記で、/20(IPアドレスの個数で4096個)が一番小さな IP ネットワークアドレスで、IPアドレス維持料は、 1ヶ月当り50,000円です。ということは、プロバイダのIPアドレス1個当たりの維持料は、1ヶ月当り12.2円となります。

    プロバイダになりたい方は、IPアドレス管理指定事業者についても読まなければなりません。

  2. ドメインネームサーバの設定手続きについて(有効期限:2002年 5月 6日)←現在、この文書は存在しません。

    2.3   /24よりも小さな IP ネットワークアドレスに対する逆引き設定について

    /24 よりも小さなネットワーク情報に対しては、JPNIC のデータベースに対してネームサーバを登録することはできません。 JPNIC ではこれらのネットワーク情報に関するネームサーバの管理については、 割り当てを行ったネットワークサービスプロバイダにお願いしています。 詳しくは、接続先のネットワークサービスプロバイダにお問い合わせ下さい。 従って、逆引き設定の登録は、固定のIPアドレス1個では、プロバイダのインターリンクさんの MOOTサービスをはじめとするプロバイダのサービス頼らざるをえません。

  3. /24より小さい割り当てに対する、ネームサーバーの逆引きの設定方法(最終更新2000年 9月 25日の古い資料)

    プリフィクス表記で/24(IPアドレスの個数で256個)よりも小さな IP ネットワークアドレスに対する逆引き設定について記載されています。


この枠内に対する更新履歴

7. 利用可能に近づいてきた日本語ドメイン名とDNSサーバーの設定例

ブラウザの対応状況については、「日本語ドメイン名Webサイトへのアクセス ~各種ブラウザ日本語ドメイン名対応環境の設定方法~」に記載されていますが、 ブラウザのInternet Explorer(以下IEと略す)の場合は、日本語ドメイン名プラグインダウンロード よりプラグインを導入すると、日本語ドメイン名のhttp://坂口.jp/でもアクセスが可能になりました。 これは、ブラウザのアドレス欄に「http://坂口.jp/」と入力すると、ブラウザ側で、「http://xn--6or51f.jp/」とACE(ASCII Compatible Encoding)形式に変換してアクセスする仕掛け(カラクリ)になっています。

アクセスする仕組みの詳細は、「!JP 日本語ドメイン名について」に記載されており、このWebページの下の方の「正規化・ACE」をクリックすると、ACE形式変換後のドメイン名がどのようになるかが表示されます。

このプラグインを導入後にIEで、「ツール」-「i-Navオプション」をクリックして、「YahooやHotmailのようなWebベースメールでの国際ドメイン名アドレス指定を有効にします」にチェックを入れると、Outlook Express等のメーラ(メールクライアント)へも適用されます。 これで、webmaster@坂口.jpといった日本語ドメイン名のメールアドレスも利用可能になります。

DNSサーバーの設定もドメイン名の「坂口.jp」を設定するつもりで、ACE形式変換後のドメイン名「xn--6or51f.jp」を設定すれば良い事になります。

登録と設定手順の概要

  1. 日本語ドメイン名を登録業者やと登録代行業者にて取得する。
  2. !JP 日本語ドメイン名について」で、「正規化・ACE」をクリックし、ACE形式変換後のドメイン名を調べる。
  3. 取得した日本語ドメイン名に既存のDNSサーバー(miniDNS等のダイナミックDNSサーバーでも利用できるかも?)を指定する。(設定が反映されるのに最低でも2日以上かかります。)
  4. ACE形式変換後のドメイン名を既存のDNSサーバーの正引きゾーンに登録(設定)する。
  5. ブラウザへプラグインを導入して、ブラウザからhttp://日本語ドメイン名/で、アクセスできることを確認する。
自宅(自前)DNSサーバー(bind9 for NT)のns1.example.com内にドメイン「坂口.jp」(xn--6or51f.jp)とそのIPアドレス(210.253.243.85)を追加設定する場合の一例を以下に示します。
#===================================
# named.confの設定例(追加部分のみ)
#===================================

zone "xn--6or51f.jp" {                  # ドメイン「坂口.jp」の正引きゾーンの設定
        type master;                    #
        file "xn--6or51f.jp.zonefile";  # 正引きゾーンのファイル名
        allow-transfer { IPaddress; };  # ゾーン転送先の指定(セカンダリDNSサーバーのIPアドレス等)
        notify yes;                     # プライマリDNSサーバーのデータ更新時、セカンダリDNSサーバーに通知
};


;=======================================================================================
; ドメイン「坂口.jp」(xn--6or51f.jp)の正引きゾーン
; フルパスのファイル名(bind9 for NT)の例:D:\WWW\service\dns\etc\xn--6or51f.jp.zonefile
;=======================================================================================
; ゾーン記号@=xn--6or51f.jp.
; 注)各レコードのINの左辺が空欄になっている場合は、左辺には、一つ上の行の左辺の値が入ります。

$TTL 86400
@               IN      SOA     ns1.example.com.        hostmaster.example.com. (
                        2003090401      ; セカンダリDNSサーバーがプライマリDNSサーバーのゾーンデータが更新されているかを判断するための連番
                        7200            ; 更新時間[単位:秒]= 2時間 セカンダリDNSサーバーがプライマリDNSサーバーからゾーンデータを取得する時間間隔
                        3600            ; 再試時間[単位:秒]= 1時間 セカンダリDNSサーバーがプライマリDNSサーバーからゾーンデータを取得失敗時の再試時間間隔
                        604800          ; 有効期限[単位:秒]= 7日間 セカンダリDNSサーバーがプライマリDNSサーバーからゾーンデータ取得失敗時の再試期限
                        86400   )       ; 最小寿命[単位:秒]=24時間(実行結果のキャッシュ時間なので、test時は、86400は、300秒程度に設定)

; 終端DNSサーバー(Authoritative Name Servers)の設定
                IN      NS      ns1.example.com.        ; 一次(プライマリ)DNSサーバー(自分のマシンのDNSサーバー)
                IN      NS      ns2.example.jp.         ; 二次(セカンダリ)DNSサーバー(無料セカンダリDNSサーバーか接続業者のDNSサーバー)

; メール配送(Mail eXchanger)サーバー順位の設定
                IN      MX  0   smtp.xn--6or51f.jp.     ; 一次(プライマリ)メール配送サーバー ←既設のSMTPサーバーのホスト名でも可。メーラも日本語ドメイン名に対応させる。
                IN      MX  10  smtp.example.jp.        ; 二次(セカンダリ)メール配送サーバー

; ホスト名(計算機名)の固定のグローバルIPアドレス1個の設定
                IN      A       203.212.55.105          ; @(ゾーン=ドメイン名xn--6or51f.jp.)のIPアドレス
;ns1            IN      A       203.212.55.105          ; DNSサーバー
;www            IN      A       203.212.55.105          ; Webサーバー
;ftp            IN      A       203.212.55.105          ; FTPサーバー
smtp            IN      A       203.212.55.105          ; 一次(プライマリ)SMTPサーバー
pop3            IN      A       203.212.55.105          ; POP3サーバー

; 自己診断用IPアドレスの設定
localhost       IN      A       127.0.0.1               ; 自己診断用ホスト名(計算機名)のlocalhost.xn--6or51f.jpの設定

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