作成日:2001年06月01日、更新日:2006年02月26日 作成:鷹の巣

年間1200円以下の格安ドメイン名を取得し、ドメイン名に無料サービスのDNSサーバーを登録します。非固定(動的)IPアドレスでも利用できます。


手順K.自分のドメイン名での動作確認

  1. 自分のドメイン名が使用可能になっているかどうかを調べます。

  2. サブドメイン名を自分のドメイン名と読み替えて、手順DからFの再検証を行ったら、完成です。

  3. 自分のドメイン名でのFTPアカウントやメールアドレスの追加を行います。 (サブドメイン名のアカウントは、暫く、残しておきましょう。削除はいつでもできます。)

  4. ウェブページのメールアドレスをwebmaster@example.comに、 また、メール管理者のアドレスをpostmaster@example.com等に変えておくことをお忘れなく。

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手順L.後備(Backup)のネームサーバーの登録

副題:DNSサーバダウン時のためにやっておくべきこと(miniDNS , zoneedit 他サービスの設定)

miniDNSzoneedit 等のネームサーバは、無料のDNSサービスで、jpドメインでも使用可能なDNSサービスです。この手順の内容は、OSに依存しませんし、自分のドメイン名で利用する場合での内容ですから、サブドメイン名での利用では、全く関係ありませんので、ご注意願います。

レジストラ登録時のネームサーバを登録するに当たって、複数の異なる数社のサービスを登録することによって、1社のサービスが停止しても、他社のサービスを受けることを目的としています。これらの異なる数社のサービスは、設定したゾーンデータを共有するものでは、ありませんが、自分のドメイン名を動的にIPアドレスに変換するという結果は、同じものになります。要は、後備(Backup)のネームサーバの登録を行います。

2006年2月15日にHAMMERNODEのサービス終了に伴い、本記事の内容は、古くなりました。参考程度にご一読願います。

  1. これまでの手順では、HAMMERNODE をプライマリDNSサーバに設定してきました。2001年6月1日より12月2日までの約6ヵ月間、HAMMERNODE のDNSサーバーで名前解決が出来、ご訪問者数も約46000名を数えました。この6ヵ月間、HAMMERNODE さんのDNSサーバーは、一度もダウンすることなく、稼動し続けたことには、本当に感謝しております。しかしながら、HAMMERNODE さんにも問題点がありました。ブラウザでURLを入力してから、ホームページが表示され始めるまでの時間(DNSサーバー名前解決時間)がDNSキャッシュにない場合、10秒以上かかるのです。

  2. 私は、検索エンジンで、Yahooさんのディレクトリにhttp://www.sakaguch.com/をそれ以外をhttp://sakaguch.com/に設定していました。(というより、YahooさんのディレクトリにURLの変更依頼を3回行っても変更して頂けなかった為です。)上記の二つのフルドメイン名(FQDN)でのアクセス数の比率が一定せず、時期によっては、一方が極端に少なくなったりしました。

  3. fingerprinting(指紋照合結果)を使用したサイトの Netcraft What's That Site Running Results を使用して、自分のドメイン名で利用出来る無料のDNSサービスが使用しているOSを調べてみると下表のような結果となりました。このOSは、Webサーバー用であり、DNSサービスそのものを明示するものではありませんが、ひとつの目安としていました。私の少ない経験と机上の信頼するOSの順番で、上から順にHAMMERNODE さんに最も信頼をおいていたのですが、名前解決時間が桁外れに長いことから安定性を捨てて、miniDNS Services を利用することに決めました。(名前解決時間は、DNSサーバーのOSより、そのDNSサーバーを利用するユーザー数に比例して長くなります。)

    -表L1- DDNSサービスが使用しているWebサーバーのOS(Operating System)と名前解決時間の目安(2001年11月18日時点)
    サービス名Webサーバー用OSフルドメイン名Webサーバー他名前解決時間
    HAMMERNODEFreeBSDwww.hn.orgApache/1.3.20 (Unix) mod_perl/1.25 PHP/4.0.5約10秒以上
    miniDNSLinuxwww.minidns.netApache/1.3.12 (Unix) PHP/4.0.6 mod_ssl/2.6.2 OpenSSL/0.9.6約 3秒程度
    zoneeditWindows 2000www.zoneedit.comApache/1.3.20 (Win32) mod_ssl/2.8.4 OpenSSL/0.9.6b約 2秒以下

    注)名前解決時間は、DNSサーバーのOSに依存せず、そのDNSサーバーを利用するユーザー数に比例して長くなります。

  4. miniDNS Services さんは、過去に3日間程ダウンしたこともあり、切り替えるのに勇気が必要だったんですが、とうとう踏み切りました。レジストラ(登録業者)で、2001年12月1日にDNSサーバーを変更致しましたので、2001年12月3日より、miniDNS さんのDNSサーバーに切り替わっています。(うろ覚えですが、zoneedit さんは、3日間以上ダウンしたことがあり、利用者(支持者)が少ないせいもあって、名前解決時間は良好です。)

  5. HAMMERNODE に比べてminiDNS サービスは、設定が簡単ですが、このホームページでは、独断で、HAMMERNODE を扱ってきました。前置きが長くなりましたが、以上の経過をご理解頂けましたら、主DNSサーバーをminiDNS に設定し、副DNSサーバーをHAMMERNODE に設定します。しかし、miniDNS のサーバーのプライマリDNSとセカンダリDNSサーバが同時に落ちる場合も考えられますので、後備(バックアップ)のDNSサーバーとしてHAMMERNODE の登録も残しておきます。固定・非固定(動的)IPアドレスにかかわらず、以下の手順で設定を行ってください。

  6. miniDNS サービスの無料ネームサーバーの設定を行ないます。従来の英語での設定例と日本語での設定例を下記に示します。miniDNSの(サブ)ドメイン設定例(日本語) --- 自分の(独自)ドメイン名とサブドメイン名の両方を説明しています。 miniDNSの自分のドメイン(独自ドメイン)設定例(英語) --- 自分のドメイン(独自ドメイン)名専用です。変な言い方ですが、このminiDNSさんでの自分のドメイン運用は、Dynamic DNSです。換言すれば、自分のドメイン名example.com が固定IPアドレス、非固定IP(動的IP)アドレスにて運用できます。

  7. レジストラでネームサーバーの登録と変更を行います。自ドメイン名の主DNSサーバーをHAMMERNODE さんからminiDNS さんへ変更し、HAMMERNODE を副DNSサーバーにすると言っても、要はレジストラ登録時のネームサーバの登録順序を変更するだけです。手順 Iで登録したレジストラで、ネームサーバーの登録順序をzoneedit DNSサーバー1、miniDNS DNSサーバー1、HAMMERNODE DNSサーバー1、zoneedit DNSサーバー2、miniDNS DNSサーバー2、HAMMERNODE DNSサーバー2の順に登録し直すだけです。(表L2を参照。)

    -表L2- レジストラでのネームサーバの登録順序(2002年4月9日より
    Name Servers for example.com備 考
    Primary:ns1.zoneedit.comzoneedit のプライマリDNSサーバーを追記します。
    Secondary:ns1.minidns.netminiDNS のプライマリDNSサーバーを追記します。
    Secondary:ns1.hn.orgHAMMERNODE のプライマリDNSサーバーを下にずらします。
    Secondary:ns2.zoneedit.comzoneedit のセカンダリDNSサーバーを追記します。
    Secondary:ns2.minidns.netminiDNS のセカンダリDNSサーバーを追記します。
    Secondary:aux1.hn.orgHAMMERNODE のセカンダリDNSサーバーを下にずらします。
    Secondary:--
    --
    Secondary:--
    注)
    1. この追記によるドメインネームサーバが全世界というか日本のプロバイダのサーバに達するのに2~3日以上要するらしいです。
    2. miniDNS のDNSサーバーは、ns1.minidns.net (202.64.51.214) と ns2.minidns.net (202.64.51.215) です。また、HAMMERNODEのDNSサーバーは、ns1.hn.org(64.71.163.40) と aux1.hn.org(64.71.163.43) です。これらのDNSサーバーのIPアドレスは、近接して使用しない様、配置する為、上表の様にして下さい。
    3. zoneedit のDNSサーバーは、ns1.zoneedit.com(207.228.252.101) と ns2.zoneedit.com(207.41.71.161)で、近接してません。
    4. zoneedit のDNSサーバーは、登録時期により、ホスト名のns1やns2が変わります。(当然、IPアドレスも変わります。)
    5. ちょっと怒られるかもしれませんが、かいつまんで言いますと、セカンダリDNSサーバーは、プライマリDNSサーバーのミラーサーバーみたいなものです。これらのDNSサーバーは、DNS問い合わせをほぼ2分の1ずつに分担します。プライマリマスタDNSサーバーとセカンダリスレーブDNSサーバーの違いは、単にDNSサーバーの設定データ(ゾーンデータ)を供給するのか供給されるのかの違いだけです。レゾルバ(DNSクライアント)やレゾルバから問い合わせを受けるDNSサーバーから、上記のDNSサーバーのNSレコードを見ても、どちらのDNSサーバーがプライマリかセカンダリかは見分けがつきません。
    6. レゾルバ(DNSクライアント)から問い合わせを受けるDNSサーバーが、zoneeditminiDNSHAMMERNODE の内、どのDNSサーバーを使用して名前解決するかは、早く応答を返した(ラウンドトリップ時間の短い)DNSサーバーを使用することになります。
    7. 上記の様な設定を行いますと、DNSサーバーによる名前解決は、6つのDNSサーバーに分散して名前解決されます。仮に貴サイトの1日のアクセス数が「100アクセス」であると仮定した場合、miniDNS のプライマリDNSサーバーとセカンダリDNSサーバーがダウンした場合、アクセス数は、大体3分の2の「66アクセス」となります。これは異なる数社のサービスが設定したゾーンデータを共有していないためです。(NSレコードに設定しているのは、1社のDNSサーバーしか設定されていない。)DNS Reportのサイトで調べると異常が出るのは、このためです。

    以下に各DNSサーバーのゾーン設定のまとめを再掲載します。(グローバルアドレスをvvv.xxx.yyy.zzzで示します。)

    1. zoneedit の設定例(参考サイト:もつじの自宅サーバーさんのzoneedit 設定方法
      IP Addresses:Domain NameIP Address
      example.comvvv.xxx.yyy.zzz 
      *.example.comvvv.xxx.yyy.zzz
      www.example.comvvv.xxx.yyy.zzz
      Mail Servers:DomainServerRank
      example.comexample.com0
    2. miniDNS の設定例(詳細は、鷹の巣のminiDNS 設定例
      ホスト/ドメイン名レコードタイプTTL値データ
      EXAMPLE.COMA-vvv.xxx.yyy.zzz
      EXAMPLE.COMMX10EXAMPLE.COM
      *.EXAMPLE.COMA-vvv.xxx.yyy.zzz
    3. EveryDNS の設定例(参考サイト:SAO(ミラーサイト)さんのEveryDNSの設定
      HostTypeValueMXTTL
      example.comAvvv.xxx.yyy.zzzN/A86400
      *.example.comAvvv.xxx.yyy.zzzN/A86400
      example.comMXexample.com1086400
  8. 以上でminiDNS のDNSサーバーと後備(バックアップ)のHAMMERNODE のDNSサーバーの登録が完了しました。ドメイン名を登録したレジストラで追加・変更登録が終了してから、2~3日以上するとHAMMERNODE よりminiDNS のDNSサーバーに切り替わります。

  9. miniDNS のサーバダウン時にいつでも後備(バックアップ)のHAMMERNODE のネームサーバーが動作する様、miniDNS だけでなく、HAMMERNODE の動的IPアドレス管理もしっかり行う必要があります。

    MAC ユーザーは、このIPアドレスをいつでも perlスクリプトか手書きで、修正できるようにしておきましょう。PC-UNIXユーザーには、miniDNS Services の左フレームのツールダウンロードをクリックするとIPアドレスの自動更新ソフトがありますが、この中のDiCEをお薦めします。WindowsユーザーとPC-UNIXユーザーは、「DiCE DynamicDNS Client (自宅でインターネットサーバー)」さんの clientソフトで、IPアドレスの自動更新ができます。このclientソフトの設定で、example.minidns.net や example.dynSite.net サブドメイン名の場合は、そのまま使用出来ます。example.com の独自ドメイン名の場合は、example.minidns..net の「minidns..net」部分を「com」に手入力修正して、example.com にしてやれば、更新できます。(Version 1.39以上にて確認)

  10. 尚、今回は、miniDNS のサービスを設定致しましたが、zoneedit のネームサーバーも同様にして使用することが出来ます。

    zoneeditの設定方法は、もつじの自宅サーバーさんのzoneedit 設定方法にあります。miniDNS と同様にレジストラで、zoneedit のネームサーバーを登録してください。

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手順M.固定IPアドレスの利点と検討

  1. 固定IPアドレスとは、プロバイダとの接続と切断を繰り返しても毎回、グローバルIPアドレスが同じになることを指します。困ったことに現状は、毎回、グローバルIPアドレスが異なるため、Dynamic DNSサービス を利用して、毎回同じドメイン名でサーバを立て、ホームページを公開している訳です。近い将来、通常の接続利用料金で、固定のグローバルIPアドレスが2の16乗個(65536個)近く利用できるようになり、家庭で利用するインターネット電話(音声チャット)も代表電話や直通電話を利用できるようになるでしょう。

  2. 手順G.常時接続の維持で述べましたようにIPアドレスが変化した時に何が問題かと言いますと、

    1. Dynamic DNSサービスでサブ・ドメイン名のIPアドレスを変更してから、それが有効となる反映時間が1~10分程かかる。

    2. プロバイダ(接続業者)にて、一度アクセスされたサブ・ドメイン名に対応するIPアドレスが、ある時間キャッシュされる為、IPアドレスを変更してもこの長いキャッシュ時間、プロバイダで前のIPアドレスが保持されていて、アクセスができない。

    3. 非固定(動的)IPアドレスでやむなく、接続が切れたり、サーバがダウンした場合は、何らかの方法で、Dynamic DNSに登録されているIPアドレスをクラスCのIPアドレス「192.168.255.254」等に至急、書き換えができるようにしておく必要がある。具体的には、Dynamic DNS cliantソフトやperlのスクリプトにあらかじめ、「サーバ停止通知」等の名称で設定して事前に試験しておき、サーバ機だけではなく、クライアント機からも書き換えができるようにしておきます。

  3. 現状、固定IPアドレスにしますとプロバイダの接続利用料金が毎月1000円以上高くなってしまいますが、この料金に耐えられる方は、固定IPアドレスにされることを推奨します。hiroshiさんより教えて頂いたFLET'S ADSL / B FLET'S / Broadband で固定IPアドレスのプロバイダを調べてみては、如何でしょう。

  4. 固定IPアドレスでもDynamic DNSサービスの利用も可能です。固定IPアドレスですから、IPアドレスの更新が不要になりますし、TTL(time to live=生存時間)を10分程度から、7日程度に長くすることが出来ます。ただし、Dynamic DNSサービスで、IPアドレスの更新が一定期間なかった場合にアカウントを削除するサイトがありますので、そのような場合は、数ヶ月に一回程度、同じIPアドレスに更新する必要があります。

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